【企業の現状及び支援の経緯】
定期的にメンテナンスを行ったり、社員教育にも力を入れていることから、昨年度までは年間を通して比較的客室は埋まっている状態だった。地獄谷温泉など外国人観光客に人気のスポットが近隣にあり、インバンド客も多い。屋上のルーフトップも人気がある。しかし、今年に入り、新型コロナウイルスによる休業や、インバウンドの客がなくなってしまったことから、春先から売り上げは減少。そのような状況を鑑み、料理の「テイクアウト」や「デリバリー」をスタートしたいということでよろず支援拠点に支援要請があった。
【実施した支援内容】
よろず支援拠点コーディネーターが、広告の写真を得意としているカメラマン、チラシデザインを得意としているデザイナーを紹介。撮影時には料理の盛り付けやレイアウト、フードスタイリングのアドバイスを行った。昨今のSNSなどによる情報発信に対応できるように“インスタ映え”も重視し、見た目も綺麗な盛り付けになるようにアドバイスを行った。特に、料理の内容と彩りには注意し、写真を見た人が食べたい、欲しいと思ってもらえるように気をつかった結果、コストパフォーマンスの高いメニューが完成した。
【支援の結果及び今後の展開等】
チラシ作成後、新聞折り込みなどを行った結果、順調に販売でき、また、長野県のデリバリー専門サイトの中でもトップに写真が出てくるなど、高い評価を得た。夏になり、一旦落ち着きを見せたが、今後のあぶらや燈千の展開のヒントにもなった。今回はファミリー向けということで、比較的人数の多い人向けのメニューが多かったが、「2人用」など、少人数のものが欲しいという要望も多く、今後はそういったメニューにも対応できるように思案中。また、宿泊客向けの料理のリニューアル、レベルアップ、ルーフトップバーの料理のアドバイスも引き続き行っていく。