【企業の現状及び支援の経緯】
当社は、従来から開発型の企業であり、数々の特許と共に優れた技術力を有している。特に代表者のもと、会社全体で新たな事業にチャレンジするマインドが醸成されており、官学との連携も積極的に行ってきた。次の一手である「歩行姿勢計測装置」の事業拡大を進めているが、プロモーションなどを通じた販売方法に課題があった。そこで今後の道筋を描く中で、地域金融機関を通じてよろず支援拠点へ相談があった。
【実施した支援内容】
よろず支援拠点コーディネーターがヒアリングする中で、当社では、特に営業プロセスに弱みを抱えていることが明らかになった。そこで、まずは見込み顧客の獲得から受注までの導線をつなげるため、当社の弱みであった「営業力」をITの力で強化していくことを提案した。MA(マーケティングオートメーション)-SFA(セールスフォースオートメーション)-CRM(顧客関係性マーケティング)の流れを紹介した。これらのツールは各社ともメリットとデメリットが混在しているため、試用期間で最も自社に適したものを現場の声も踏まえながら採用すること、そしてツール同士の連携や使いやすさなども考慮し、最終的に受注につなげやすいだけでなく現場の負担にならないような形で導入を進めることを伝えた。
【支援の結果及び今後の展開等】
当社に合ったツールを試し、まずはSFAから導入する形となった。SFAの導入後にMAやCRMも続けて導入したことで、今後は、見込み顧客の獲得および営業活動における提案や商談がスムーズにいくことが期待される。更には、MAツールに合わせたWebサイトの最適化や各ツールの連携により、マーケティングのオートメーション化を進めていくことで、新規顧客の獲得ならびに既存顧客のリピート率向上が期待できる。