【企業の現状及び支援の経緯】
近年タイ料理店が増えている中で、タイ本国での経験を生かして「タイ老舗ホテルの厨房の味を松本で」をコンセプトにレストランの開店を考えていた。開店当初からオリジナルメニューの写真をFacebookやインスタグラムを介して紹介、旬の果実を使ったデザートも評判で地域グルメの関心を呼び、グルメ誌やTV番組にも取り上げられた。コロナ禍の営業時短や酒類提供の時間制限の中で、食事のメニューのほとんどをテイクアウトできるようにし、タイのビールのテイクアウト(期間限定)なども行い、また、松本プレミアム商品券、信州GoToEat食事券やキャッシュレス決済等を取り入れるなど顧客サービスに力を入れている。
【実施した支援内容】
平成30年、創業に関する相談がよろず支援拠点にあり、松本商工会議所の創業支援を紹介した。また、ながの創業サポートオフィスと協働して、創業に向けての準備、マーケティング・ビジネスコンセプト、収支計画、資金計画作成などの支援を行った。エスニック料理店としてのタイ料理の飲食店が松本市内に数店あるが、本格的タイ・ベトナム料理のレストランとして差別化をどう図るか、国籍や世代を問わず多くの方に楽しんでいただけるメニュー、店の雰囲気作りを工夫した。店の名称やロゴを商標登録するため、長野県発明協会の知財アドバイザーとともに登録申請支援を行い、また、法人化のための支援も行った。
【支援の結果及び今後の展開等】
いくつかの店舗候補の中に、以前フレンチレストランだった今の建物があり、平成30年夏に開店した。以来、雑誌への掲載やTV取材の効果もあり、アジア諸地域の観光客や在留者の来店が増え、また、地元の常連客も確保している。新型コロナ禍で来店客が激減したが、テイクアウトも徐々に認知され増えてきたことで売上が回復している。店名やロゴは令和2年8月に商標登録され、令和3年1月、法人化した。