【企業の現状及び支援の経緯】
代表者は、20代半ばころからカフェを開きたいと考え、喫茶店やカフェで経験を重ねてきた。20代後半から子育てしながらもカフェに勤務し、子供が独り立ちしたため、念願のカフェ事業を始めることとした。開業資金の相談を、前代表者の代から付き合いがある地域の金融機関に相談したところ、開業準備と創業計画策定が必要となり、よろず支援拠点に支援を依頼した。課題は、開業後も安定した売上と収益を取れるような準備と創業計画を策定すること。
【実施した支援内容】
よろず支援拠点コーディネーターは、創業に向け、毎月一度の面談を重ねていくことで、事業の具体化と準備を進め、3つの支援を行った。
①事業の具体化
面談の中で、経営方針や当店の役割、ターゲットの顧客像や顧客のニーズ、店舗イメージやメニューまで、代表者に紙に書き出してもらい、具体化を進めた。
②事業計画の策定
固定費や目標利益、必要な粗利額や売上額を明確にしたうえで、それを実現させる具体的な方法を検討した。
③店舗設計や広報などの支援
店舗設計から、ホームページやGoogleの活用、SNSやチラシデザインまで、それぞれ専門分野に強いコーディネーターとともに支援した。店舗設計では、テイクアウトができるように助言した。
【支援の結果及び今後の展開等】
コロナ禍の令和2年4月にオープンし、順調に売上を伸ばしてきている。リピーターも増えつつあり、安定した売上を得られるようになった。テイクアウト部門でも売上を確保できた。合わせてGoogle My Businessを活用したホームページやチラシ作成、インスタグラムなどの活用で、安定した集客につながっている。今後は文具部門やカフェ時間帯の売上向上、料理の見栄えの向上や提供時間の速さなどに取組んでいく。